アイシテルって言えなくて~大人女子と高校生の恋
「大丈夫?」


助手席の窓を開けて
恭平の後ろ姿に声をかけた。


「ダメ…
なまら具合悪……う…う…」


「弁当が悪かったのかしら…」


「ごめん…もう少しいいか?」
苦しそうに恭平が言った。


「いいよ…全然構わないよ~」

そのうち眠くなってきて
私は眠ってしまった。



「ね…恵美さん……
恵美……さん……」



「ん…ん…」
ハッとして飛び起きた。


「あ…恭平!!!
大丈夫?治った?」


私は恭平の顔を覗き込んだ。


「うん…なんとか……
でも車乗りたくねーきっとまた
酔うから……」



「なこと言われても……
車のらないと帰れないよ……
寝ればいいじゃん……」


「さっき寝たもん……
眠くないし……」


恭平は深くため息をついた。
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