年上彼氏様


断られるかもしれない、そう思っていたのに、以外にも杉田さんの答えは


「いいよ」


だった。



これも今思えばあまり嬉しそうじゃなかったような気がする。



それから1年、お付き合いをしてきた。休みの日は映画を見たり、
大きな公園に行って二人でのんびりしたり。


でもその間彼は手すら繋いでくれないのだ。


おまけに会話も続かない。


連絡もいつもあたしからで、杉田さんから来ることはなかった。





そして、1年と1カ月。


あたしはやっと現実を突き付けられたような感じがした。


「でもさ、やっぱり好きだけじゃだめなのかなぁ」

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