年上彼氏様
不思議に思って顔を近づけると、視線をそらされてしまった。でもすぐにあたしの方を向いた。
「..妬いた」
「へ?」
何を言ってるのか分からなくて首を傾げると
「だから、君が他の男に触れられてるのを見て妬いたんだよ」
「すぎた、さん?」
嘘、ヤキモチ、妬いてくれたの?
「あと、そんな可愛い恰好して他の男と一緒にいる君にも腹が立った」
「杉田、さん..」
「あとは?後は何て言えば君が俺を好きか信じてくれる?」
じゃあ、と呟いてから一番聞きたかった事を質問してみた。
「どうしてあたしの告白OKしてくれたの?」
「それは..」
また言いにくそうにするから更に近付くと、これ以上見ないで、と言われて強く抱きしめられた。
そして耳元で囁いてくれた
「多分、好きになったのは俺の方が先」と。