年上彼氏様
初めて感じる、杉田さんの体温。
温かくて、気持ちよくて。
あたし、やっと杉田さんの彼女なんだって実感できた。
「俺、気持ち伝えるの下手だし、表情表に出すのも苦手なんだけれど。
君が望むなら、いつだって何度だって伝えられるよ」
そっか。
あたし、知らなかったんだ。
杉田さんが何が苦手なのか。
でも今日、こうして知る事が出来た。
あたし達、これからもっともっと愛し合えるよね?
「杉田さん」
「何?」
「キス、してください」
あたしの今日最後のお願いに、彼はそっと唇を重ねてくれた。
あたし達のお付き合いは今日、始まったばかり....
終わり