年上彼氏様


本当にこんなのでいいのかなぁ~?

「ねぇ他にないの?いい考えって」

「何で?絶対にいいアイディアだと思うんだけどなぁ」


放課後になって

教室にはいつの間にかあたしと北村くんの二人っきり。


他の子が見たらきっと勘違いしちゃうだろうな~


「ごめんね、なんか付き合わせちゃって」

「何で謝んの?」

「だって他の子から誤解されちゃったりして」

「大丈夫、大丈夫。それに俺も彼女年上だしな」

「え、そうなの?」

「うん、ナイショだぜ?」

「うん!」

へ~、北村くんも年上の彼女いたんだ。


「俺もさ、いっつも余裕ぶっこいてたカノジョを
なんとかしたくてさ~。必死でカッコつけてんだ」

「北村くんが?」

「だって子供っぽいなんて見られたくないじゃん?
それに俺、男だし」

「そうだったんだ」

初めて聞いた北村くんの話についうんうん頷いてしまう。

やっぱり歳が離れてる分、素直になれないのかな?

「まぁでもさ、お前ちゃんと愛されてると思うよ?」

「何で?」

< 5 / 36 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop