年上彼氏様
本当にこんなのでいいのかなぁ~?
「ねぇ他にないの?いい考えって」
「何で?絶対にいいアイディアだと思うんだけどなぁ」
放課後になって
教室にはいつの間にかあたしと北村くんの二人っきり。
他の子が見たらきっと勘違いしちゃうだろうな~
「ごめんね、なんか付き合わせちゃって」
「何で謝んの?」
「だって他の子から誤解されちゃったりして」
「大丈夫、大丈夫。それに俺も彼女年上だしな」
「え、そうなの?」
「うん、ナイショだぜ?」
「うん!」
へ~、北村くんも年上の彼女いたんだ。
「俺もさ、いっつも余裕ぶっこいてたカノジョを
なんとかしたくてさ~。必死でカッコつけてんだ」
「北村くんが?」
「だって子供っぽいなんて見られたくないじゃん?
それに俺、男だし」
「そうだったんだ」
初めて聞いた北村くんの話についうんうん頷いてしまう。
やっぱり歳が離れてる分、素直になれないのかな?
「まぁでもさ、お前ちゃんと愛されてると思うよ?」
「何で?」