年上彼氏様
「だってさ、普通どうでもいいんだったらリスク高い
女子高生となんか付き合わないって」
「そう、なのかな?」
「俺はその彼氏じゃねーから分かんねぇけど」
「うん」
「もっと愛されてるって自信持ってもいいんじゃねぇの?」
同じ年なのに、北村くんは本当にしっかりしていて。
本当に、その通りだ。
あたし、なんてバカな事しようとしてるんだろう?
「あのね、あたしやっぱり止めるよ。」
「自信持てた?」
「自信あるかどうかわからないけど。でもこんな試すような
やり方、ダメだよね?」
「うん」
二人で笑いあった時にちょうど彼から
【着いたよ】のメールが届いて。
あたし達は学校を出る事にした。
でもそれは玄関まで。
「じゃあまた明日ね」
「おう、明日の報告待ってるな」
ポンポンっと頭を撫でられる。
北村くんは本当に優しくて、いい人だ。