太陽と月
序章
昔々、太陽と月は恋に落ちました。


太陽と月は、お互いに会いたいがあまり、夜も昼も関係なく空を行き来しました。


世界は、夜も昼もわからない大変な世界になってしまいました。


それを見た神様は、太陽と月に言いました。


「お前達はもう会ってはならん。これからはお互いしっかり仕事をしろ」と――


それを聞いた太陽と月は、神様に言いました。


「どうかお許し下さい、神様。1つだけお願いを訊いてくださらないでしょうか。


 人間は、死んだら他の者に生まれ変わると聞きます。


 ずっと後の話・・・罪を償ってからで構いません。」
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