携帯小説的恋
「順ちゃん、遊園地デートって、月人君と上手くいってるんじゃない?」

連休の予定を桃花ちゃんに聞かれ、

あたしは月人君との遊園地レポートを告白していた。

「デートじゃないよ、レポート」

「じゃなくて、

レポート書くために、デートするんでしょう?」

桃花ちゃんの真っ直ぐな瞳は、あたしの心の奥底の疑問を掘り起こした。

「そっか、

これもある意味デートなのかも……」

「順ちゃん、

まんまと月人君にハメラレタんじゃない?」

「ハメラレタ?」

桃花ちゃんの言葉に、あたしの疑問は確信に変わった。
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