携帯小説的恋
◇絶対絶命
ゴンドラを降りて、遊園地の入口に向かって歩き始めた時だった。
「つきひと君?」
声の方を振り返ると、
丁度あたしと同じ位の年恰好の女の子が、ちょっとびっくりした顔をして立っていた。
「あれ、星野?」
月人君が彼女の名を呼んだ。
――し、知り合いですかぁ~
「昨日言ってた用事って、
デートだったんだ……」
その声のトーンは明らかに沈んでいて、
傍目にも彼女が月人君を好きなんだなぁって感じた。
「つきひと君?」
声の方を振り返ると、
丁度あたしと同じ位の年恰好の女の子が、ちょっとびっくりした顔をして立っていた。
「あれ、星野?」
月人君が彼女の名を呼んだ。
――し、知り合いですかぁ~
「昨日言ってた用事って、
デートだったんだ……」
その声のトーンは明らかに沈んでいて、
傍目にも彼女が月人君を好きなんだなぁって感じた。