携帯小説的恋
「いいの?」

あたしは、少しだけ不安な気持ちになって聞いてみた。

「何が?」

月人君は、いたって普通の顔してあたしを見た。

「だって、友達なんでしょ。

隣りの席なんでしょ。

あたしなんかと、いる場合じゃないんじゃない?」

自然と力が入っちゃって、眉間に皺が寄った。

いたたまれない不安が胸いっぱいに膨れ上がった。

あたし、やっぱり、ここにいちゃいけない?

佐々木順、

現在理性と格闘中です。
< 118 / 205 >

この作品をシェア

pagetop