携帯小説的恋
「どうしようかなぁ~」

本山月人、一生の不覚。

口止め料だとぉ~

弟二人の手を引いて遠ざかる星野の姿を見送っていたら、

ワイルドキッズが振り向いて俺に手を振った。

ま、いっか。

星野のことだ、そう無理は言わんだろう。

俺は気を取り直し、午後の行動に移すため、昼食の片付けを始めた。

順がゴミを集め、タッパーや水筒をバスケットにしまう。

俺はその横で、順の座っていた小さな白い熊マークの敷物を畳んでいた。
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