携帯小説的恋
眉間に皺寄せて、

涙浮かべて、

あたしってば何やってんだろ……

でも、

でも、

止まらないんだぁ~

<ブー>

アトラクション修了のブザーが鳴った。

それでもコーヒーカップの回転は止まらない。

グルグル、グルグル、グルグル、グルグル……

ぐったりとした月人君。

「お客さん、回し過ぎですよ、大丈夫ですか?」

止めに来てくれた係りの人に、月人君が声を掛けられた。
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