携帯小説的恋
∽大観覧車∽
振り返ると、遠くから真っ赤が走って来るのが見えた。
周りより、頭一つ分大きい月人君は兎に角目立つ。
それに真っ赤だし。
手には不似合いな可愛いバスケットを持って、眉間に皺寄せ走ってくる真っ赤。
月人君は、何故か、あたし達のいる場所目指して、一直線に走って来た。
もしかして……
星野さんを振り返ると、立ち上がって大きく手を振っていた。
「おい、順、何でお前が星野と一緒にいるんだ!」
あたし達の横にピタリと停まった真っ赤は、
開口一番そう叫んだ。
「偶然的、運命の遭遇よね!」
星野さんが嬉しそうに答えた。
「月人君、駄目じゃない、デートなのに彼女を放って何処かへ行ったりしちゃ。
あ、それとも、月人君、迷子になってたの?」
周りより、頭一つ分大きい月人君は兎に角目立つ。
それに真っ赤だし。
手には不似合いな可愛いバスケットを持って、眉間に皺寄せ走ってくる真っ赤。
月人君は、何故か、あたし達のいる場所目指して、一直線に走って来た。
もしかして……
星野さんを振り返ると、立ち上がって大きく手を振っていた。
「おい、順、何でお前が星野と一緒にいるんだ!」
あたし達の横にピタリと停まった真っ赤は、
開口一番そう叫んだ。
「偶然的、運命の遭遇よね!」
星野さんが嬉しそうに答えた。
「月人君、駄目じゃない、デートなのに彼女を放って何処かへ行ったりしちゃ。
あ、それとも、月人君、迷子になってたの?」