携帯小説的恋
「ゴメンって……

調子に乗らないって……

一緒に何処へ行くの?」

「勿論、あれ!」

月人君が指差したのは、ツーブロックほど先にある<大観覧車>。

あたしの頭の中では、

『観覧車→彼氏&彼女→キス』
     ×
『彼女→ラブホ→エッチ』

の連立方程式が解を求めてフル稼働。

つまり、

『観覧車→彼氏&彼女→キス→彼女→ラブホ→エッチ』

ってことですかぁ~

やっぱり無理、無理です。

「星野さん、あたし、月人君と一緒に大観覧車には乗れないよ……」

あたしは涙目で星野さんに訴えた。
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