携帯小説的恋
「そうだよ!

わかったんなら言えよ、お前の名前」

「でも……

やっぱり、それって反則でしょ。

本名明かさない為にハンドルネームがあるわけですし……」

あたしは眉間に皺をよせ、無駄な抵抗を試みる。

「もう、面は割れてるんだよ、あがいても無駄なんだよ。

言わねぇなら、調べるまでだ。

その制服は青陵の一年だろ?

ダチに頼めば一発で分かっちまうんだからな」

一気に捲くし立てられ、あたしのささやかな抵抗も無駄に終わった。
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