携帯小説的恋
そんなこんなで毎日盛り上がってたから、

月人君から連絡がなくても、あんまり気にしていなかったんだ。

でも、それってどうなのよ?

月人君とあたしって、カレカノの関係になったんじゃなかったっけ?


観覧車でのキスを思い出し、顔が火照った。


「順、なに思い出して赤くなってんの?」

「キャァ~ 桃花ちゃん、見ないでぇ~」

「今日はいつものデートの日でしょ。

どうするぅ、またキスされちゃったりしてぇ~」

「キャァ~ 桃花ちゃん、止めてぇ~

妄想しちゃうじゃなぁ~い」

あたしは頭を左右にブンブン振って、妄想を振り払う。

「ま、順ちゃん、頑張って!

精神修行だと思ってさ、何事も経験だよ!」

あたしは、桃花ちゃんに背中をドンと押されて、学校を後にした。
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