携帯小説的恋
「以外な一面、ね。

で、具体的には?」

「う~ん、そうだな、

例えば月人君は赤が好きとか、バスケットが意外と良く似合うとか、結構照れ屋さんなんだとか……」

成るほど……と頷きながら、月人君の顔は真っ赤になってた。

「メールくらい、してくれたっていいじゃない?」

あたしは、ちょっと拗ねて呟いてみた。

「俺はそんな節操ない男じゃない。

お前にだって、お前の生活があるだろ?

いちいち邪魔してられっかよ。

それに……お前と話すのは、面と向かってがいい」

やっぱり野獣月人は、男らしい、が好きらしい。

「ほら、ドーナッツ食いに行くぞ」

手を引かれて、歩き出した。
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