携帯小説的恋
「何か、記入上、わからないことがあれば聞いて下さいね。練習修了時までに提出頂ければ結構ですから」

と、マノさんはペンを挟んだバインダーを星野さんに差し出した。

「あ、ごめんなさい、自己紹介がまだでしたね。

私は、このチームのマネージャーを務めさせて頂いています、片桐真音です。

みんなからは、「マノさん」って呼ばれてます。

宜しくね」

そう言って、あたし達三人に笑いかけたマノさんは、グラビアギャル真っ青のゴウジャスボディの超美人。

なんで、こんな美人が、このグランドに?って感じ。

あたし達女性から見ても、目を覆いたくような、大きく割れた胸の谷間に、薄っすらと汗が滲んでいた。

「マノン?」

上から、そう呼ぶ声がした。

「あ、聡、こっち」

マノさんが振り返った先には、ユニフォームを着た背の高い男性が立っていた。

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