携帯小説的恋

◆噴火

あれから、何度かあいつの姿を街で見かけた。

あのコンビニの前でも会ったっけ。

でも、あいつは、まるで俺が視界に入らないかのように無視して通り過ぎやがった。

まぁ、無理もねぇか。

あいつも一応女子だし。

俺みてぇに図体のでけぇ、強面の一見ヤンキーに、これ以上絡まれたくないっつうのが本音だろ。

ま、実際、今時モテるのは、草食系のイケメン男だしよぉ~

俺から言わせりゃ、あんなナヨナヨした頼りねぇ奴の何処がいいんだ!

って感じだが、好かれるもんは仕方ねぇ、惨敗だ、それは認める。
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