携帯小説的恋
俺は、その週の水曜の放課後、青陵の校門前に陣取って、佐々木順を待ち構えた。

確か、俺があいつに初めて出くわしたのも水曜だった。

ここで待ち構えていれば、必ず奴は網にかかる。


……が、俺の認識は甘かった。


そうだよなぁ、

女子高の正門前で、

図体デカイ、見た目ヤンキーが陣取ってたら、

目立つよなぁ~

俺は、十分もたたないうちに、青陵の教師に取り囲まれる羽目に陥った。
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