携帯小説的恋
「どういう意味だよ?」

俺はその真意を確かめる。

「知らない同志のやり取りなら、どんなあたしでもあたしはあたしだけど。

実物のあたしを見たら、もうそういうのは通用しないった思ったから」

「意味わかんねぇ……

お前はお前でどう違うんだよ。

ジェイもここにいる順も同じだろうが?」

「同じじゃない」

順はきっぱりとそう言った。

一点の曇りもない瞳で。
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