携帯小説的恋
アイデンティティの崩壊?

こいつの中では、作家のジェイと現実の順は違う人格ってことか?

成る程な。

俺は全てを飲み込んだ。

「じゃ、話は早いな。

俺とお前が友達になりゃいいんだ。

俺はもうお前の感想ノートに書き込みはしない。

その代わり、友人としてのお前に感想を伝える。

こうして面と向かってな。

だから、やっぱ、メアド交換しときゃ良かったんだよ。

ほら、携帯出せよ」

俺は、今度こそ有無を言わさず、あいつの携帯を取り上げて、強制的にメアド交換してやった。
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