携帯小説的恋

◆悩殺

俺は約束通り、ジェイの携帯小説更新には目を通すものの、感想ノートへの書き込みをじっと我慢した。

ホントは沙耶ちゃんとヤンキー山田のボタンの掛け違いが、気になって、気になって、仕方ねぇ。

けど、そこはそれ、ぐっと胸の中にしまいこんで言葉を飲み込んだ。

で、待ちに待った次の週の水曜、俺は順の携帯にメールを送った。


To:sjun@au.ne.jp

今日の放課後、遊ぼうぜ(^_^)v
校門で待ってる
つきひと


すかさず、返事が返ってきた。


To:tukihito@au.ne.jp

校門は駄目!!
例のコンビニで、四時。J


校門は駄目って、

目立つからか?
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