携帯小説的恋
「あ、そこね。やっぱ気付いた? 流石、つきひと君。

まぁ、もうちょっと待っててよ、その謎はもうすぐ解き明かされるから」

「やっぱそうっか~ いやぁ、すっきりした。ずっとムズムズしてたんだ。

じゃ、行くか」

「え? 何処へ?」

「決まってるだろ、遊ぶっていやぁ、ゲーセンだろ?」

「えぇ~ ふ、不良の溜まり場じゃないのぉ?」

「え? お前、ゲーセンと行かねぇの? マジ?

じゃ、丁度イイジャン!

俺と一緒なら、怖くねぇって。

楽しいぜぇ~」

ま、青陵女子はお嬢様学校だからな、学校帰りにゲーセンとか行かねぇのかもしんねぇな。

「ほら行くぜ!」

俺は順の手首を掴んで、強引に歩き出す。

「い、行くから離してっ! 手、痛いよ……」

「あ、ワリィ……つい……力入っちまってよ」
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