携帯小説的恋
「ほら、座って!

と、そうだなぁ、つきひと君は右側。

そう、で、あたしと背中合わせに座って……

ちょっと怖い顔して!」

順はそう言って、俺にポーズを取らせると、自分の髪をまたぞろほどいた。

眼鏡を外し、背中合わせにポーズを決める。

「いくよぉ……3、2、1」


<パシャ!>


順は出てきた画像に器用にデコル。

俺はその様子をただただ眺めた。
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