携帯小説的恋
ま、何にでも没頭するのが俺の性格だ。

ついつい小説に引き込まれ、

気付いた時には、目の前に順が立っていた。

「あ、順。しまった、カモフラージュのつもりがはまっちまったぜ」

俺の顔を不思議そうに覗きこむ順に、

不覚にも、

ドキッ!とした。

「今日はメール来ないから、遊ばないのかと思ってた」

ちょっぴり寂しげにそう言った順。

って、お前は今のこの状況を喜んでる?

それとも迷惑がってる?
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