携帯小説的恋

◆鈍感

「はい、これ。今日のアルバイト料」

マノさんに差し出された茶封筒を、俺は頭を下げて受け取った。

「ありがとうございます」

「あら、お礼を言うのはこっちの方よ。

月人君みたいな若い子が、毎週日曜、こんな餓鬼ども相手に遊んでくれるんだもん。

あ、ここに受取りのサイン、お願いね」

「いや、俺、子供好きですし。

それに、このあと練習もあるし。

日曜はラグビーに当てることにしてますから」

「ほんと、月人君って、見かけによらず真面目よねぇ」

「そ、そうっすか?」

俺は、マノさんに微笑まれ、その笑顔に動揺を隠せない。

いやぁ~ほんと、マノさんて綺麗だよなぁ~
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