携帯小説的恋
「はい、これ」

言葉に詰まって考え込んだ俺の目の前に、

また茶封筒が差し出された。

「マノさん、俺もうアルバイト料貰いましたよ」

「違うわよ、これは月人君にプレゼント。

貰い物で悪いけど遊園地の招待券。

広報担当の役得よ」

中を開けると、本当に読買ランドの招待券が二枚入っていた。

「今度の連休でも、彼女誘って行って来なさいよ。

でもって、確かめてらっしゃい」

「え?」

「月人君の本当の、き・も・ち」

マノさんの人差し指が、俺の胸をちょんと突いた。
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