【妖短】 カ ミ カ ク シ
【環 視点】
今、俺の前にはがりがりの男がいる。
白い着物を着ていてどっかの奇しい信者の様だ。
「お前が、今までの・・・・・・ッ!!」
ぎゅっと手を握り俺は犯人を殴り倒す。
皮と骨だけだからか、ばきぃと奇怪な音を上げて祭壇に飛ばされた。
埃が舞う。
だが、そんなことも気にも留めないほど俺はそいつ―――犯人に意識を集中させていた。
「―――ごほっ!がぁっ・・・な、何者だ?」
掠れた声だ。
がらがらとしていて、聞いていたくない。
「何者?はんっ、お前が攫った奴を〝大事に想う〟者だよ」
あながち、嘘では無い。
ここで堂々と彼氏だと言えないのは歯痒いものである。
だが、今はどうでもいい。
取り合えずは一発でも殴れた。後は警察の仕事だ。
骨が折れた為、歩くのは困難な筈。
・・・・・・いや、困難だ。
はいずり回るってこちらに来るのを見たら。
何ともまぁ・・・・・・気色悪い動きだ。まるで蛇の様だが言い表すと蛇に悪い気がする。
俺はそのまま、境内を後にし捕われている子達の所へ向かった。
今、俺の前にはがりがりの男がいる。
白い着物を着ていてどっかの奇しい信者の様だ。
「お前が、今までの・・・・・・ッ!!」
ぎゅっと手を握り俺は犯人を殴り倒す。
皮と骨だけだからか、ばきぃと奇怪な音を上げて祭壇に飛ばされた。
埃が舞う。
だが、そんなことも気にも留めないほど俺はそいつ―――犯人に意識を集中させていた。
「―――ごほっ!がぁっ・・・な、何者だ?」
掠れた声だ。
がらがらとしていて、聞いていたくない。
「何者?はんっ、お前が攫った奴を〝大事に想う〟者だよ」
あながち、嘘では無い。
ここで堂々と彼氏だと言えないのは歯痒いものである。
だが、今はどうでもいい。
取り合えずは一発でも殴れた。後は警察の仕事だ。
骨が折れた為、歩くのは困難な筈。
・・・・・・いや、困難だ。
はいずり回るってこちらに来るのを見たら。
何ともまぁ・・・・・・気色悪い動きだ。まるで蛇の様だが言い表すと蛇に悪い気がする。
俺はそのまま、境内を後にし捕われている子達の所へ向かった。