弱いあたし


あたしは振り切って逃げる。

「あっ!捕まえて!」

後ろから取り巻き達が追いかけてくる。

必死に逃げてやっと家に着いた。

急いで家のドアを閉める。

「お姉ちゃん、おかえり!どうしたの?汗だくだよ!」

「ううん・・。何でもない・・・」

汗を拭いて靴を脱いで中に入る。

「お母さんは?」

「学校行ったよ。先生から電話かかってきたんだってさ」

「学校・・・っ」

やばい・・。お母さんにバレる・・・。

「奈緒、帰ってる?」

お母さんが帰って来た。

「おかえり!お姉ちゃん居るよ!」

「奈緒、ちょっと来なさい」

お母さんがリビングの椅子に座らされる。

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