弱いあたし


「そう硬くなるなって」

淳さんがあたしの背中をポンとしてくれる。

「ありがと・・」

「タメで十分だっての。俺ら同い年だぜ?硬くなんなっての」

「はい・・」

「奈緒、大丈夫だよ。少ししたらすぐ慣れるから」

「うん・・」

「じゃあ聖美、奈緒と一緒に寝てやってくれな」

「あーい。奈緒ちゃん、おいで」

あたしは凪斗の方を見る。

「ん、大丈夫だよ。何かあったらおいで。すぐ隣の部屋に居るからさ」

「うんっ・・」

凪斗はあたしの頭を撫でてくれる。

「奈緒ちゃん、荷物・・はないよね」

部屋に案内されて座る。

「はい・・」

「じゃああたしの小さい頃の使ってね。サイズ合うと思うから」

「ありがとうございます・・」

「よそよそしいなぁ。あたし達はもう家族だよっ」

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