弱いあたし


『家族』

あたしの心にずっしりと重くのしかかった。

あたしは家族を捨てた。と言っても過言ではないかな。

家を飛び出した、何も言わずに。

お母さんは分かってくれると思ってた、信じてた。

なのにあっさりとそれを否定された。

「!?奈緒ちゃん、大丈夫!?」

気付いたら止めどなく涙が溢れてくる。

「ちょっ・・待ってて!」

聖美さんは部屋と出た。

「奈緒、大丈夫か?」

凪斗を連れて戻って来た。

「何思い詰めて泣いてんだよ、ばか。ここじゃそんな思いしずに済むんだよ。んな心配するなって」

「奈緒ちゃん、大丈夫?」

「ごめ・・なさい・・・」

「ううん、ゆっくりでいいよ。何かツラいことあったなら落ち着いた時に話してね?あたし達は奈緒ちゃんの味方だよ?」

「奈緒美さん・・・」

「呼び捨てで構わないって!」

「うん・・」


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