弱いあたし
あたしのお父さんは2年前、あたしが小学4年生の時、事故で亡くなった。
幼い直樹を残して。
それからお母さんはあたし達の世話に追われた。
幸いにお母さんの兄弟の智紀おじちゃんが助けてくれた。
でも、それが原因であたしはいじめられ始めた。
誰のせいでもない、小さい頃はお父さんを責めた。
でも、今はそんなことはしない。
誰のせいでもないって分かってるから。
「今日のご飯はなに?」
「ハンバーグよ」
「やった!僕ハンバーグ大好き!」
「直樹、暴れないで。埃出ちゃうから」
「はぁい・・・」
あたしと直樹は椅子に座る。
「さ、食べちゃいましょ」
「いただきます」