これが僕らの勇者伝!
小さな村のこれまた小さな木造の家、とは言っても村では一番大きな村長宅である。


4人は畳の開けた広間に横一列に座らされ、向かいには村長。

庭には隙間なく村人


ヒソヒソ…
「あの…怖いです…」

ヒソヒソ…
「せん、静かに…。俺も怖いんだよ…」



「あの…それで…。何があったのでしょうか?先程も蜃気楼とおっしゃってましたが…?」


「実は…。我が村は先日、蜃気楼に襲われまして…。む、村の若い女の子がたくさん、連れていかれたのです…」


ピクッ!

ほんの一瞬、爪をいじっていたゆうやが反応する。


「なるほど…。実は私たち、ここに来る前に蜃気楼に襲われました。返り討ちにはしたのですが…」

「せんが倒したんだよ~。」


「おぉ!それは頼もしい!…と、驚く前に。実は我々も知っているのです。おい、『とうか』はおるか?」


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