外見うさぎ中身もうさぎ
「ごほっ…ごほっ…」
あの嵐の日から1週間、風邪をこじらせて学校を休んでいた。
1回、よくなって学校に行けるようになったんだけど…
怖くて、行けなかった。
眠ろうとして、意識が朦朧とすうる中。
まぬけなチャイムで意識が覚醒した。
「ごほ…どちら様ですか?」
『真理子だけど…ひなの?』
「真理子?」
『お見舞いに来たよ!』
「今、開けるねっ」
家の鍵を開ける。
「真理子ぉ…ぐすっ…」
真理子を見て、涙がこぼれた。
「ひなの?どうしたの…?」
真理子に抱きついて大泣きする私を見て真理子は、何かを察したみたいに私の背中を擦りながら私の部屋へと向かった。
「ひなの…これ飲める?買ってきたからよかったら飲んでね」
そう言って、真理子はスポーツドリンクをコップに注いだ。
「…で、何があったの?」
私は、泣きじゃくりながら真理子に嵐の日のことを全部話した。