外見うさぎ中身もうさぎ
授業は、うわの空で…
あっという間に時間が過ぎて学校はあ終わった。
さっきから心臓が、痛いくらいにバクバクしてる…
「じゃあ、俺ら先行くから」
「…うん」
「ひなの、なんかわかんねーけど…逃げてちゃ意味ないんだぜ?」
「…っ!!うん!!」
達樹の言葉に励まされて覚悟が固まった。
「ありがとう」
教室で真理子と2人きりになると、真理子が口を開いた。
「…壱輝が、優太が、空が、達樹が、淳司が、どんな反応をしてもさ…私は、ひなのの味方だからね」
「…ありがとう。私ね、みんなが私をどう思おうが私は、みんなに話したい」
「うん!」
「もうさ…逃げたくないんだ」
真理子は、何も言わずただ頷いて頭を撫でてくれた。
「真理子、ケータイ鳴ってない?」
「メールだ…えーっと、優太からで…部屋の番号ともう来い!だとさ」
「…行きますか………」
「ひなの?がんばろうね」