外見うさぎ中身もうさぎ


みんなのいる部屋の前。

みんなの声が聞こえる。


これから、私はみんなと向き合うんだ。

がんばらなきゃ。


そして、部屋のドアを開けた。




「こんにちわ~~」

ハイテンションで部屋に入った私達。


壱輝と目が合った。


「…俺、帰るわ」

「待てよ、壱輝」


空が、壱輝の腕を掴んで阻止する。



「ひなのが、話しあんだって。聞いてやれよ」

「…」

「壱輝、まじめな話なんだよ。ひなのが、覚悟決めて話そうとしてるんだよ。聞いてあげて!私からも、お願い…」


そう言って、真理子は頭を下げた。


「い、…壱輝……聞いてほしいことがあるの…お願い……」

「……わかったよ………」

「…ありがとう」



壱輝は、納得してくれたようにイスに座った。

みんな…

ありがとう……



今の壱輝を見てて思った。

壱輝は、私の話しを聞いてもう私と目も合わせてくれないかもしれない…


怖い…


でも、話さなきゃいけない。
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