外見うさぎ中身もうさぎ
「はい?」
『夜中にごめんね?寝てた?』
夜中、突然の真理子からの電話。
「大丈夫だよ♪どした?」
『…私、もしかしたらねっ……』
「もしかしたら?」
『…達樹に嫌われちゃったかもしんないっ………』
「は?」
ちょっと待ってよ…
達樹、なにやらかした?
達樹は、真理子のこと大好きなはずだよ?
あいつ…
しくじった?
それか、真理子の勘違い?
「なんで、そう思うの?」
『今日の帰りね…話しかけても、そっけないし…』
「ほかには?」
『スカート、もう少し長くしたら?って言われて…、なんでって聞いたら答えてくれないし……私、なんか気に障ることしたのかなぁっ?』
真理子、泣いてる…
達樹、あんたどうしたの?
意味わかんない。
「…真理子は、達樹のこと友達として好きだから、嫌われたかもって泣いてるんだよね?」
『…………わかんないのぉ…嫌われたって思ったら涙出てきて止まんないし……、ひなのぉ…助けて…私、どうしたらいいの?』
「…真理子、大丈夫だよ、私がなんとかするからね」
『ありがと…っ…』
「真理子、とりあえず明日も学校だしもう寝たらどうかな?明日、身が持たないよ?それで、真理子は自分の気持ちはっきりさせてみたら?」
『うん…ありがとう』
「…おやすみ」
達樹、あんたどうしたの?