外見うさぎ中身もうさぎ

「ひなの」

服の袖を引っ張られて、みんなからは見えない角に連れてかれた。


「なーに?壱輝」

「ナンパされても、知らない男についていくなよ」

「はぁ!?私、そんな軽い女じゃないし!」

「…………………………可愛いから心配なんだよ」

壱輝は、ショボンとして私の胸に顔を埋めた。

子犬みたい…

すごい可愛い…


なんだか母性本能をくすぐられた。

「壱輝、可愛い…」

「は?」

「かわい〜い〜♪」

「ひなののが、可愛いよ」


そう言われて、壱輝に唇を奪われた。
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