外見うさぎ中身もうさぎ
でも、楽しい時間はあっという間に過ぎていく。
つい昨日始めたばっかりな気がするのに、はじめちゃんとの別れはすぐそこだった。
「お前等、ホントによく働いたっ!喧嘩も我慢して、ホントによくやったと思う!」
「はじめちゃんっ…、私達迷惑ばっかりかけて………、でもすごくすごく楽しかった!」
「ホントに手伝ってくれて、助かったっ♪…最初は、こんないかつい奴等とねーちゃん2人で、どーなるかと思ったけど、見た目なんか関係なかった!お前達は、ホントに最高の高校生だよ」
「私達、短気ですぐ喧嘩になっちゃうけど、はじめちゃんとの約束守ったよ!はじめちゃんの民宿潰したくないから………っ…みんな……っ……はじめちゃんが大好きだったから…っく」
真理子の頬を一筋の涙が伝う。
それを見た瞬間、私の目からも大粒の涙が零れだした。
「おい、おい、泣くなよぉ、悲しくなっちゃうだろ♪それに、すぐに会える距離だろ?そんな、しょぼくれた顔してんなよっ」
「だっ…て、…はじめちゃん………」
「これ、俺からのプレゼントだっ」
はじめちゃんから渡されたらのは、可愛いビーズと貝殻がついたブレスレットだった。
「みんな色が違うんだよ、優太は黄色、空は青、淳司は紫、達樹は緑、壱輝は赤、真理子はオレンジ、ひなのはピンク」
「……可愛い…」
「みんなのイメージカラーだよ、そんで俺は黒♪」
「ありがとう!!!大切にるね!」
はじめちゃんからの、サプライズに真理子と私は、涙が止まらない。