外見うさぎ中身もうさぎ

「これからどーする?」

「ゲーセンでも行っとく〜?」

帰り道、みんなで遊ぼうってことになった。
壱輝の友達の不良達は、話してみると優しくていい人達ばかりだった。


「私!カラオケのがいいなぁ〜」

“ゲーセン”私の行きたくない場所。
真理子は、そんな私に気をつかってくれてゲーセンを避けようとしてくれた。


「私、ゲーセンでもいいよ!」

真理子が、私を驚いたように見た。
ゲーセンには、行きたくないけど壱輝や真理子がいるなら大丈夫。

そう思えた。
「もう、平気」

真理子にしか聞こえないように、こそっと呟いた。

真理子は、とても嬉しそうにして、笑ってくれた。

「やっぱ、ゲーセン行きたい!」
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