君に言いたい2つの言の葉
ある日、私に不幸が舞い降りた。


姉にまた、コンビニへ行けといわれ、仕方なく行っていたとき。


「あっれ?沙弥ちゃんだぁ~」

友達が声をかけてきたのだ。


「今日もお買い物?どうして、お母さんとかが行かないの??」
「・・・・・うん、そのね。お母さん、お父さん、大変で・・・」

「じゃあ、"いきぬき"しようよ!沙弥ちゃん学校で疲れてる顔してるもん」


その"いきぬき"は、10分や15分で終わるものだと思った。

「・・・・いいよ」

その子に悪気はない。
ただ、私を元気付けてくれようと思っただけ。


でも、あの時、『いいよ』なんて言ってしまったのが、駄目だった。



"いきぬき"は楽しくて、時間も忘れていた。

フッと目に映った1000円札が目に入ったとき、時計を見れば・・・・



姉に買って来いといわれた時間から1時間がたとうとしている。



「帰らなきゃ・・・・・」

いくらなんでもコンビニでそんなにかかる訳がない。
絶対殴られる、蹴られる・・・・叩かれる・・・・!!


友達はビックリした顔をして、『じゃ、ま、またね』
と手を振ってくれた。


私はそれどころじゃなく、走って家に帰った。
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