君に言いたい2つの言の葉
交流会
交流会の日は、春なのにとても風が冷たくて・・・
気温が冬並み・・・。


こんな日に交流会はちょっと・・・って顔の子もいれば
千佐登のように、『今日がチャンス!!』と思ってる子もいる。

私?
私は・・・・。

そんな事を考えているうちに
ゾロゾロ・・・・と
K高の人たちがやってくる。

大人しそうな人もいれば
不良みたいな人もいて・・・。


・・・・・

ちょっと待って。
男の人多くない・・・・?

女の人はちらほら見える程度。
K高ってそんな高校だったっけ・・・・。

「・・・ねぇ、千佐登・・男の人ばっかじゃない・・・・?」
「んー?あれ、言わなかった?K高は、元は男子校だよ。それが今変わって女の人もカモーン!!ってなったらしいけど、まだ最近決まったから、女の人は少ないねぇ」
「・・・・そ、そうなんだ」


ヒュウ・・・・と冷たい風が吹く。
制服の中にカーディガンを着ているというのに、こんなに寒いなんて・・。


すると、先生が何か思い出したような顔をして、大声で言った。

「ごめー!忘れてた!!今から支持するところに班でならんでー!!」

班?
なんかするの?

「ち、千佐登・・・何するか知ってる??」
「・・・多分、だけど・・きっとホラ、高校生ならんでるでしょ。6列でさ、そんで・・多分ウチらが案内するんじゃない・・?班長先頭で」

嘘でしょ。

私と千佐登は班が1つ違う。
それに私は班長。
そんなのやりたくなかったけど、ジャンケンで負けてしまったせいだった・・・。

「班長先頭って事は、・・・・私が色々案内するの・・・?」

千佐登は何も言わず、コクン・・・と頷いた。
その顔が『ゴメン・・・。私そこまで頭回らなかったよ・・・、忘れてた・・・』
って顔で。

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