職 人 ノ 、娘 。
オカンと私
あたしは、職人の娘。

とにかく、とんでもない母親を持った。

子供は親を選んで生まれてくるって聞いたけど、もしそれが本当なら…あたしはどうして、この母親だったのか??

全くの、『謎』。



「伶奈-!!ケツ乗せて-!!」


学校の前の林に隠してあった、愛車のXJRのエンジンをかけていた。


由美の甲高い声に振り返る。


今年、中学校三年になる。


私は全く、それこそ完全な不良娘になってしまっている。
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