人工的な空の下で
出逢い
寂しさを感じないぐらいの飲みに行く男友達は割といて、女友達との遊びや合コンに行っても飲んだくれて収穫が無かった事を後から笑いながら話す。


毎日がそこそこ楽しくて彼氏なんて正直欲しく無かった。


そんな中、出てきた紹介の話は何だか真剣な感じがして正直言うと乗り気では無いまま当日を迎えた。


前日も朝方まで飲んでいたので、夕方に起きてだらだらと用意をする。

まだ覚めていない頭で昨日のお金はきちんと払えていたか考える。


忘れたい事なんて何一つ無くても記憶が飛ぶぐらい飲みたい日だってあるのだ。


着ていく服は、ベランダに干してあったカジュアルなワンピース。

外を見ると曇り空で今日はさほど良い事も無さそうだ。

ベランダに置いてある母の手入れしている花を眺めながら、昨日作ったのであろうクリームシチューを食べる。
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