人工的な空の下で
始まりの日
泣きながら小説を読む。
これは私の事なのだろうか。

私は今も変わらずにユウと通ったプラネタリウムに行っているが会った事は無い。
発売されてから二年がたっているから、もうユウは何とも思っていないだろう。

もう思い出しても切なくなるだけだから一生懸命気持ちを閉じ込めていた。
仮にまた頑張って付き合えたとしても悲しい想いも数え切れない程してきた。

私ばかりが好きで一方通行でナチュラルメイクにユウの好みの服装に変えてもダイエットをして痩せてもラブレターを書いてもたくさん好きと言っても手遅れ状態だった。


ただ一度湧き上がってきた感情はなかなか引っ込まない。
相変わらずユウから連絡が来る事は無く切ない日を過ごした。
< 27 / 29 >

この作品をシェア

pagetop