世界で1番 醜い花
8歳
物心ついた時から
私の夢は芸能人になること


当時、沖縄のガールズユニットが流行っていて

私もそのスクールに入学したいと思っていた。


私は歌って踊れる

歌手になりたかった


8歳の夏



「おい!美里、起きろ!」


朝が弱い私は
その声にイライラした

私のお兄ちゃんはいつも声がデカいのだ


聞こえないフリをした

「おい!美里、起きろ
「お前が憧れてる沖縄スクールが全国オーディションを開催するんだってよ!」



!!!!えっ??
嘘…。


私は飛び起きて
目を見開いた

目の前では
お兄ちゃんも目を見開いて

クシャクシャになった
オーディションのチラシを


私に突き付けた


「お兄ちゃん、ありがとう!
これに受かれば歌手になれるね!」


「美里、よかったなぁ」


お兄ちゃんは私の頭を撫でて
一緒に喜んでいた



今日は日曜日。


日曜日は毎週決まって
家族でスーパーに買い物に行く日だった
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