幕末〓冷血の鬼
そうこう考えているうちに近藤さんの部屋の前に着いていた。

「近藤さん。土方です。」


「歳か。入れ。」


そう言って入ると近藤さんは、机からこっちにむき直した。


「歳、その子は?」


「谷の妹だ。」


「谷の妹さんか。ほらそこに立ってないで座りなさい。」


近藤さんが優しく言うと恋花は言われたとおり座った。
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