幕末〓冷血の鬼
幸子ちゃんに連れられて来たお花畑は、とても綺麗だった。


「お姉ちゃん、お花で冠作ろう。」


「ごめんね。私作り方わからないんだ。」


小さい時から母がいなかった私は花で遊んだ事がなかった。


「えっ?そうなの?じゃあ私が教えてあげる。」


幸子ちゃんはそう言って周りの花を繋いで冠を作り始めた。
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