幕末〓冷血の鬼
「すいません。土方さんも可愛い所が有るんだなと思いまして。」


「俺が可愛いだと?」


土方さんはそう言って眉間に皺を寄せた。

「はい。」


「お前は本当におかしな奴だな。初めて会った日には俺のこと母親みたいって言いやがったし。」


土方さんは、そう言って私の頭を撫でると私に顔を近づけた。


「土方さん?」


「唇づけしても良いか?」


土方さんのいきなりの言葉に私は目を丸くした。
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